20140320_共同墓地

春のお彼岸・お墓参り|津軽の冬の終わり

By nora-nico, 2014年3月21日

LINEで送る
Pocket

春のお彼岸。春分の日である。この辺りでは「お彼岸の中日」と呼ぶ。お彼岸ウィークの真ん中だから。

毎年、雪の中、スコップ片手にお墓参りに行くのが当り前ではあるのだが、今年は、だいぶ融けていたのに一晩で一気にまた冬に逆戻りしたかのような雪景色。

ということで、この写真↑↑はせっかく親戚のおじさんが前日に雪かきしてくれたのに、本日はこんな状態、というnicoん家のお墓である。

そそくさとお線香とお花とお団子を供えて、お団子を食べてwww

nicoんとこは、お墓参りが忙しい。というのも、「屋敷もり」というのが残っていて、これは、かつて共同墓地が無かったころの名残なのだ。そんなわけで、畑の中にもお墓があり(ただし、直接のご先祖様ではない)、おまけに、元々の土地にはご先祖様が眠っているお墓もあり、で、地蔵堂含めて計7か所にお参りする。

つまり、7か所でお団子を食べまくるwww


20140320_雪に埋もれた堰

20140320_雪に埋もれた堰

雪の中にはいろんなものが隠れていて、上記の写真のように、堰が隠れているとこもあちこちにある。知らないとたぶん、落っこちるんだろうなぁと思いつつ、いろんな記憶を手繰りよせながら雪道を歩く。春が近いこの時期は、特に堰が一番危険かもね。

20140320_近くの他人のりんご畑

20140320_近くの他人のりんご畑

立派なよそ様のりんご畑↑↑を横目に見つつ、nicoん家のりんご畑の中にあるお墓へ向かう。

20140320_屋敷もりから眺めるりんご畑

20140320_屋敷もりから眺めるりんご畑

畑のお墓、屋敷もりから自分とこのりんご畑を写してみた。

手前の緑の葉がついているのは、サワラの木。その向こうにスックと立っているのが、サナシと呼ばれるりんごの原木。鳥さんがりんごをつまみ食いして、まき散らした種から芽を出したりんごの樹である。実は小さくて酸っぱくて渋くて食べるのはちょっときつい。サナシって下の写真のような実をつける。これは、別のサナシの木。昨年2013年の夏の様子。

2013夏のサナシ

2013夏のサナシ

普通なら、冬の終わり春の始めは剪定している時期だが、nicoん家では剪定は雪が融けてから。それは、nico母が喘息持ちなので、寒い時期の農作業は無理だから。私もまだ剪定は一人でこなすのは無理があるし。ということで、先日も書いたように、雪かきとスノボとスキーと機織りと温泉を繰り返す冬を過ごしている。

のんびり田舎暮らしをしているように見えるかもしれないけれど、結構大変なのだ。なんせ、現金収入がないwwww

りんごの樹がかつてのようにあれば、親子で食べて生きていくくらいは出来るんだけど、全盛期の1割も樹がない。今は貯金を食いつぶしているwww

勤めに出ればりんご畑をやることは出来なくなる。まあ、田んぼ農家は週末農家で出来るからいいのだろうけど、りんご農家は週末農家だと手が回らなくなるのだ。機械化が進んだとはいえ、農薬散布と草刈りだけだから。

難しいなーと思いながら、もうすぐ、津軽に帰ってきて1年が経とうとしている。

20140320_冬の終わりの屋敷もり

20140320_冬の終わりの屋敷もり

こんな雪に埋もれていても、夏にはこんな風景が広がる。同じ場所の夏の終わりの様子が下の写真だ。
人間が立ち止まって悩んでいたって、自然はいつもと同じく季節を巡る。

2013年夏の終わりの屋敷もり

2013年夏の終わりの屋敷もり