りんごの樹が腐ってしまう病気、それが腐乱病。(まんまだww)
この樹は全体に腐乱病の菌が蔓延して、立ち枯れてしまった樹。このまま置いておいても菌を周囲に散らばしちゃうだけなので、伐採することになる。いつも畑に入るときは、選定ハサミと摘果ハサミと選定用のこぎりをワンセットにして、腰にぶら下げて歩いているのだ。
りんごの選定用ののこぎりって、こんなもの。このくらいの枝や幹なら、のこぎりでギーコギーコと切ることになる。
この樹は、腐乱病にヤラレちゃっているので、中は柔らかく乾燥して、甲虫たちの幼虫ちゃんたちが棲みつくには最適な状態。だから、伐採するのも難なく出来ちゃう。
野良仕事初心者の私でも、5~6回ギーコギーコしただけで倒れた。あとは、枝を落として、もう少し短めに長さを揃えて、真夏の焚火をするだけである。すごーく暑いけどww
この写真に広がる草原、かつてはりんごの樹が整然と並び、立派なりんご畑だった。
お茶目な父が(自分では野良仕事をしないけどww)、樹を全部矮化に切り替えてしまったナレノハテがこの状況である。
矮化のりんごの樹は雪に弱い。だから、添え木を立てて、それに樹をくくりつけて育てるわけだが、この2年連続の大雪で倒れ、雪害を生き延びた樹も、傷ついた枝から腐乱病が入り込み、立ち枯れ。あげくの果てに、大雪でねずみが樹上近くまで登り、樹皮を食べてくれたwww
そうして、すっかりりんごの樹が無くなってしまった。3町歩ある畑で、生き残っているりんごの樹は、おそらく80本も無い。
で、こんな状況の畑を引き継いだ私は、新規就農という枠には入れないのだww
それは、5年のうちに、収益が上がる畑じゃないから。
行政とは面白いものだ。
りんごの樹は、実を収穫できるようになるまで、最低5年はかかる。
今は、何の品種を植えてみようかなぁと思案中。以前とまったく違う品種もありかな。
りんごを何に使うか、考えて、それに合った品種を探そうと思う。
急がば廻れ。りんごは自然のスピードで成長する。私は、それに合わせて野良仕事♪その合間に、何かほかのこともやればいいだけ~~
腐乱って漢字で書くと怖いのに、すっかりお菓子のフランのイメージで美味しい感じになってる。w
h.moulinette 様
おいしいお菓子から遠ざかっている今日このごろです(^^;