りんごの定植用の穴20141107

今年も穴掘り穴掘り・・・、そして私のりんご作りの狙い

By nora-nico, 2014年11月9日

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りんごの定植用の穴20141107

りんごの定植用の穴20141107

今年も穴掘りの季節がやってきた!

好きで掘るわけじゃないけど・・・。苗木も高いしww

それでも穴掘りするのは、引き継いだ畑が草原のようになっているから。ちまちまとりんごの木を植えて増やさないと、収量も上がらない。
ちなみに昨年は、りんごジュース(食べてもおいしいもぎ実のみ使用)に加工したのが120箱強、産地直送したりんごが、、、20箱くらいか?それと、加工業者へ販売(落ち実と食べても美味しくないもぎ実)したのが30箱くらい。これ、全部ちゃーんと売れても、農業所得として上がるのは100万円くらいww 生臭ーい話だけど、りんご農家ってそんな感じ。

全盛期のころ(ばーちゃんがやっていたころ)は1000箱強採れていたことを考えると、う~~~む・・・。しかも、全盛期の時、りんご畑だったところが、今は一部、雑用地に変身しているしww

今は、全盛期のように畑いっぱいにりんごの木もないし、なにより、ばーちゃんのように、大きくて赤いりんごを作ることにまったくこだわっていないから、がっつりと市場経済からは弾かれる。

今、りんご作りで一番大事にしているのが、とにかく「おいしいりんご」を作ることなのだ。

稼ぐためだけに作るのは、ちょっと性に合わない。稼げるりんごは、食べたらあまりおいしくない。自分で食べておいしいりんごを、美味しさが分かる人に届けたいのだ。だから、基本、市場には出荷しない。それに、樹上完熟しているから日持ちがしないし。つまり、市場経済向きじゃないりんごを作っている。ある意味、農家失格かww ただの食いしん坊って話でもあるww

ばーちゃんから引き継いで畑をやってきた母が、痛い腰をだましだましやってきたこのりんご園は、引き継いだ時点から一切化成肥料を入れていない。年数にしてぼちぼち28年くらいになるかな。土の力とりんごの葉っぱとお日さまで、私の畑のりんごは作られている。人間は、時々そのお手伝いをするだけなのだ。

さて、畑に今残っているのは、サンフジのみ。主力品種で、これがりんごジュースの味の決め手になる。もちろん、収穫済みの他の品種同様に、ギリギリまで樹上完熟させる。その合間に、穴掘り穴掘りで、りんごの苗木を植える。
目指すは、イギリスのりんご園のような、大きなりんごの木がゆったり並んだりんご園だ。今は流行りの矮化のりんごの木は、これ以上増やしたくないなぁ。